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夏に出てくる「虫対策」! 家への侵入・発生を止めさせる方法

2018-09-14

冬と比べて夏に多いのが「虫」ではないでしょうか。外からの侵入はもちろん、家の中で発生することもありますよね。

 

1人暮らしで虫が苦手な方は、見付けた虫が気になって夜も眠れない……なんてことになりかねません。日常生活に支障をきたしてしまうこともあるので、そうなる前に害虫対策を行って予防しておきましょう。

 

そこで今回は、虫の主な侵入経路と虫対策の方法をご紹介します。まずは暑い夏に家で発見しやすい虫について見てみましょう。

 

暑い夏、家で発見しやすい4つの虫

夏は温度や湿度の高い季節で、温度は7月から8月にピークを迎えます。一方湿度は梅雨真っ只中の5月から6月がもっとも高いと思われがちですが、5月ごろから上昇し、7月がピークに。つまり、夏は温度も湿度高くなりやすく、その環境を好む虫が発生しやすくなるのです。

 

そんな夏に発見しやすい虫を、特徴とともにご紹介していきます。

 

夏の虫といえば、蚊ですよね。蚊が飛ぶ音を暑い夜に聞くと、どうしても寝つきも悪くなってしまいます。

そんな蚊が快適に過ごせる温度は26℃~30℃と、これから紹介する虫たちよりやや高め。水のある場所に幼虫であるボウフラが発生し、湿度60%~80%の場所で蚊が生息します。

 

水がたまった空き缶や水たまりで繁殖しやすく、通気口や玄関での出入、網戸など、小さな隙間も潜り抜けてしまう虫です。

 

コバエ

コバエは温度30℃、湿度70%の場所で多く繁殖します。外からの侵入だけでなく、生ゴミやジュースが残った空き缶などからも発生。梅雨時期を過ぎてからは少量でも食べ物を放置することをやめ、きちんと保管・処分しましょう。

 

その他にも、植木鉢や昆虫の飼育ケースで発生することもあります。夏は子どもたちが昆虫採集に出かける季節でもありますが、じつはこれもコバエの原因だったのです。

 

ダニ

ダニが好むのは、温度20℃~30℃で湿度65%以上の場所。

エアコンで室内温度を調整するとき、快適に過ごせる25℃~28℃程度に設定する方が多いのではないでしょうか。夏の湿度は55%~65%が快適であるとされ、それ以上になると「湿度が高い」と感じます。

つまり、ダニは“適温で少し湿度が高い”と感じられる場所に繁殖しやすく、ホコリやフケなどをエサに育つのです。

 

ゴキブリ

ゴキブリもダニと同じく、適温多湿の場所に多く繁殖します。とくに温度25℃~28℃、湿度75%以上の場所はゴキブリにとって最高の環境なので、夏の除湿は必ず行いましょう。冷蔵庫の裏など、電源で温かくなったジメジメとしたところに潜むようです。

 

また、生ゴミや汚れが大好物のため、食べ物は置きっぱなしにせず処理するよう心がけてください。ゴキブリ予防には、部屋を美しく保つことがポイントです。

 

見落とし注意!虫たちの主な侵入経路

虫が家に入らないよう気を付けているのに、いつの間にか侵入していることも。虫対策を行う前に、まずはどこから侵入するのかを知ることが大切です。侵入経路を把握して、根本的に解決していきましょう。

 

玄関や窓

虫は人と一緒で、玄関や窓から家の中へ入りますが、扉が開いた瞬間や人についてくるケースが非常に多いです。洗濯物についていることがよくあり、自ら家の中に招き入れていることも……。

 

また、網戸の網目に羽のついた小さな虫がとまっているのを見たことはありませんか?小さな虫たちは網戸や窓の狭い隙間からでも侵入するため、正しい窓の開け閉めと網戸の取り換えが大切です。

 

室外機・エアコン

エアコンの中も虫が住みやすい環境で、掃除が行き届いてないとホコリやカビによる汚れがひどくなり、それをエサにする虫たちが集合します。中でもゴキブリはそのエアコンの中で卵を産み、大量発生することも。

 

そもそも虫は外にある室外機からホースを伝ってエアコンに侵入するため、ホースに対策を施すことでエアコン内での繁殖を未然に防げます。

 

通気口・排気口

一軒家やマンション、アパートなどの家には必ずある空気の通り道。通気口や排気口も虫たちの侵入経路のひとつです。

 

「風が通るなら虫は入れないのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。飛ぶ虫であれば侵入が難しいこともありますが、這う虫であれば侵入は可能です。

 

虫防止① 掃除・片付け

虫の種類でもお伝えしたように、家に出る虫たちは「生ゴミ」「ホコリ」「フケ」などの汚れた場所を好みます。汚れた場所に虫が集まり、それをエサとして育ち、繁殖する仕組みです。

 

まず、家の中の生ゴミはすべて処理しましょう。三角コーナーへの放置もしてはいけません!袋の口を閉じて捨てるか、ゴミの日まで冷蔵・冷凍保存しておくのがおすすめです。

 

トイレや排水溝などの水回りは定期的に掃除を行い、水気やぬめりをきちんと拭き取ると虫の発生を抑えられます。

 

虫防止② 網戸設置とメンテナンス

網戸のついていない窓には、必ず網戸を設置するようにしましょう。

 

すでに設置されている場合は、きちんと閉まって隙間がないか、網が破れていないかチェックを行います。小さなほつれからも虫は侵入してくるので、定期的なメンテナンスが必要です。

 

また、窓の開け方にもコツがあります。網戸は左右の窓の右側に設置するのが基本で、右側の窓を開け閉めするとサッシが密着して隙間が生まれません。反対に網戸を左側に設置し、左の窓を動かすと隙間が生まれるので注意しましょう。

 

虫防止③ 水たまりを作らない

ベランダや庭にある水たまりは虫の発生源です。蚊の幼虫であるボウフラやコバエが発生し、家の中に虫が侵入する確率も高くなります。

 

地面にある水たまりだけでなく、水やりをした植木鉢や空き缶、空き瓶、タイヤの溝などにも注意が必要です。雨が降った日は水たまりがないかチェックし、植物に水やりをし過ぎないようにしましょう。

 

虫防止④ ハーブを置く

ベランダや庭で虫の発生に気を使っていても、周囲からやってくることももちろんあります。そのときに効果的なのが、虫よけのハーブです。

 

中でも特に効果を発揮するのが、以下のハーブ。

・ハッカ(ゴキブリ)

・クローブ(ゴキブリ)

・カレンソウ(蚊)

・タイム(蚊・ダニ・ハエ・ゴキブリ)

・バジル(蚊・ハエ)

 

ゴキブリにはクローブ、蚊にはカレンソウがもっともよいとされています。数種類のハーブを窓や玄関まわりで育て、虫を寄せ付けない家にしましょう。

 

虫防止⑤ 光を遮断・LEDに交換

夜の街灯に虫が集まっているのを見たことはありませんか?虫は光に集まる習性をもっており、窓からもれる光に集まってきます。暗くなってきたら網戸や窓、カーテンを閉め、できるだけ光が外にもれないようにしましょう。

 

また、虫は紫外線に集まる習性もあります。蛍光灯などの電球からは紫外線がでているので、紫外線のないLED電球に変えるのも方法のひとつです。

 

虫防止⑥ 室外機対策・エアコンの掃除

まず虫の侵入を防ぐために、室外機とエアコンを繋ぐホースに「ネット」や「ストッキング」をつけましょう。

 

次に行うのが、エアコン内の掃除です。故障する可能性があるため、エアコンの中に殺虫スプレーを吹きかけてはいけません。エアコン内に生んだ卵も駆除してくれるので、分解洗浄のできる業者に依頼するのが確実です。エアコンの清掃は年1回を目安に行いましょう。

 

虫の侵入を防ぎ、室内を美しく住みやすく

高温多湿な夏は、虫が繁殖しやすい季節。とくに家の中はクーラーで28℃程度に保たれているため、虫も過ごしやすく、長生きしやすくなっています。だからこそ侵入・発生を防ぐことが大切なのです。

 

今は昔よりも平均気温が高くなっているので、9月になっても暑い日はまだまだ続きます。ですので、今一度「網戸の状態」「家まわりの水たまり」「家の清潔さ」など、虫対策がきちんと行なえているかを確認してみましょう。

 

 

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