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今すぐできる防音対策!家の音漏れ・騒音を防ごう

2019-05-08

朝寝ていたら、車や近所の犬の鳴き声で目が覚めることってありませんか?

 

「毎日の生活を静かに過ごしたい」というのはみんなが望むことですが、じつは家の防音対策は標準仕様ではありません。そのため、隣の部屋の音が聞こえてくることがあるのです。

 

そこで今回は、今すぐできる防音対策についてご紹介。家の音漏れや騒音が気になっている方はぜひご参考にしてくださいね。

 

1.一戸建てとマンションどちらの方が音漏れする?

マンションやアパートなどの集合住宅より、音に気兼ねなく生活することができるのが一戸建てです。マンションでも、天井・壁・床などの遮音性を考慮して建てられているところなら、比較的安心して過ごせます。

 

とはいえ、楽器の練習や大音量での音楽など、あまりにも大きな音を出して生活すればご近所トラブルに発展しかねません。これから自宅で楽器を演奏したいなど、大きな音を出したいのであれば、防音対策をしておくことが重要です。

 

2.騒音の種類は「固体音・空気音」の2つに分けられる

音には2種類あり、「固体音」「空気音」に分けられます。

 

物の振動によって伝わる固体音は、壁や床を伝い、近くの部屋・家へ響く音。冷蔵庫や掃除機などの家電から出るモーター音、オーディオやテレビから出る重低音などが代表的な例です。

 

また、子どもの騒ぎ声や大声での会話、楽器の演奏音なども、換気口や窓から空気を伝って漏れます。これが空気音です。

 

どんな生活音が漏れているかはご家庭によっても違うので、自分がどんな音を出しているのか考えた上で、騒音対策を行ってくださいね。

 

3.防音対策必須!家庭から出る騒音の大きさ

「防音対策が必要な基準はどこ?」という人のために、まずはご家庭の日常生活で出る騒音の大きさをご紹介します。

 

・洗濯機:約64~72㏈

・ピアノ:約60~76㏈

・犬の鳴き声:約90~100㏈

・テレビ:約57~72㏈

・人の話し声:約50~61㏈(大声だと約88~99㏈)

 

以上がおおよその騒音の大きさですが、ピアノの音よりも犬の鳴き声が大きいことに驚かれた方もいるのではないでしょうか。

 

自分がうるさいと思っていなくても、他人からするとうるさいと感じる場合もあるので、どのくらいが騒音と感じるかは人それぞれ。短時間の大きな音なら我慢できるのに、長時間続く小さい音に耐えられないこともあります。昼間は気にならなくても、夜だと騒音だと思うこともあるので、ケースバイケースなのです。

 

このように、人やシチュエーションによっても騒音の感じ方は違います。そのため、できるだけ騒音を出さないよう、気を付けて生活する必要があるのです。

 

4.防音対策7選!今すぐ実践して音漏れを防ごう

自分の家から漏れる音が気になる方もいれば、外からの騒音に悩んでいる方もいるでしょう。ここからは今すぐできる防音対策をご紹介するので、あなたに合った方法を選んで、対策してみてくださいね。

 

4-1.家具の配置を工夫する

自宅から出る騒音は、壁を伝って隣の家に聞こえると言われています。つまり、壁から響く音を抑えることができたら、騒音を軽減することが可能ということ。お部屋に高さのある家具を置いてある場合は、壁に沿うように置くようにしましょう。

 

このとき壁から数センチあけて置くようにすれば、空気の層ができ、防音効果が得られます。

 

4-2.防音カーテンをつける

よく遮光カーテンをつけているご家庭がありますが、「防音カーテン」というものも存在します。これは音を通しづらい素材を使っていたり、織り方をしていたりする特殊なカーテンです。

 

ただ注意してほしいのが、防音カーテンはものによって伝わる音でなく、空気で伝わる音にしか効果がないこと。カーテンのある部屋での話し声や音楽が、外に漏れるのを防止できます。ピアノやオルガンなどが置いてある楽器部屋におすすめの対策です。

 

4-3.窓ガラスを防音ガラスにする

防音ガラスは音により起こる振動を熱に変換し、音波を消滅させる原理を応用しているもの。2枚以上のガラスに、特殊な膜を挟み込んで作られているんです。

 

そこで気になるのが値段。一般的な防音ガラスの価格は、施工費込みではき出し窓(幅80枚が2枚、高さ180センチの場合)で10万円前後が相場です。お店によっても差があるので、気になる方はお近くのガラス屋さんに問い合わせてみるといいでしょう。

 

4-4.遮音シートを敷く

遮音シートは壁やドアなどに貼って使うもので、防音マットと併用して床に敷くこともできます。ホームセンターなどで売られているものには、薄い樹脂製のシートやゴムマットに不織布が張られているものなどが多いです。

 

お子さん走り回ったりするときも、遮音シートで防音対策をしていれば安心ですよ。

 

4-5.二重サッシにする

今ある窓の内側に、もうひとつ窓をつける方法もあります。それが「二重サッシ」というもので、高い防音効果が得られる方法です。

 

価格についてははき出し窓(80センチが2枚、高さ180センチの場合)だと、施工費込みで10万円前後かかるのが相場。窓からの音漏れを防止するので、ピアノ教室や楽器をよく演奏するご家庭におすすめです。

 

その他にも、防音効果だけでなく断熱効果も見込めるので、光熱費節約にもつながりますね。

 

4-6.ドアや窓のすき間にテープを貼る

「あまりお金をかけられない・安く済ませたい」という場合は、ドアのすき間にすき間テープを貼る方法も。騒音の出る部屋のドアや窓のすき間にテープを貼るだけなので、DIYに慣れていない人でもかんたんに取り付けられます。

 

100円均一でも売られているので、チャレンジしやすいのがこの方法のメリットです。

 

4-7.壁に防音ボードを取り付ける

「かんたんにできる効果が高い方法が知りたい!」という方におすすめなのが、防音ボード。防音壁や防音パネルとも呼ばれ、壁に取り付けるものです。

 

防音ボードによって重さやサイズはさまざまで、なかには効果が高いけど重たいものもあります。重たいボードを壁に貼る場合は落下の恐れもあるので、プロにお任せするのが安心ですよ。

 

5.大きすぎる音の防音対策はプロに相談してみよう

家庭から出る騒音や今すぐできる防音対策について詳しくご紹介しました。この記事のなかでできそうな対策があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

ドラムの練習部屋など、非常に大きな音を扱う場合はリフォームがおすすめです。騒音トラブルを起こさないためにも、DIYで抑えられる音なのかどうかもチェックしておきましょう。

 

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