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ジメジメすると体も重い。カビの原因となる「湿気対策」

2018-08-23

7月にピークとなる湿度。梅雨に突入する5月に上昇し始め、湿度の高さは9月まで続きます。
湿度が高くなると体感温度も高くなり、ジメジメとした蒸し暑さがいやになっちゃいますよね。

ですが、不快感を受けるのは人間だけではありません!あなたが住んでいる家にも何かトラブルが起きているかも….。

そこで今回は、湿度による家のトラブルと湿気対策についてご紹介していきます。カラッと爽やかな住まいを作り、心地よい生活を送りませんか?

湿度が高くなると起きる家のトラブル

湿度が高くなることで発生する、家のトラブルをご存知でしょうか。
真っ先に思い浮かぶのが「カビ」ですよね。
その他にも、「結露」や「虫の発生」などさまざまな問題が起こり、家が傷む原因となることも。

まずは、湿気によって起きるトラブルのメカニズムについてお伝えしていきます。

カビ

カビは“真菌”という空気中に存在している微生物のひとつです。
この真菌が物質に付着し、温度・湿度の条件が揃うと植物のように成長しはじめます。
これが「カビ」です。

温度・湿度の条件とは、10℃~35℃の温度、70%~99%の湿度を指します。
さらに、ホコリやアカなどでさらに成長しやすい環境となるのです。

結露

冬に暖房を入れると、窓ガラスの室内側に水分が付着することがありますよね。
これが、家が腐る原因にもなる「結露」です。

温度によって空気中に含むことのできる水分量が変わります。
冬に結露が多くなるのは、温度が低いほど含める水分が減るためです。

しかし、温度が高くても水分量が多い(湿度が高い)と飽和状態になり、結露は発生します。
流れる水分を放置するとカビが発生するので、こまめに拭き取るように心がけましょう。

害虫の発生

湿気によるトラブルはカビや結露にとどまりません。
梅雨から夏にかけて多くなるのが、「害虫」です。高温多湿になると、ダニや蚊、ゴキブリなどが発生しやすくなります。
また、家にできたカビをエサにするチャタテムシも。

カビ・結露・害虫の発生はすべて繋がっています。
湿気対策をきちんと行い、家を清潔に保つことでこれらを未然に防ぎましょう。

小さいことから始めよう!湿気対策

家の中の湿気対策、「完全にはできない」と諦めてはいませんか?
エアコンの除湿モード以外にも、生活の中にちょっとした工夫を取り入れるだけで、家の湿度を下げることが可能です。
小さいことを積み重ねて、快適な住環境を手に入れましょう。

洗濯物は室外で干す

洗濯物を室内で干していませんか?
浴室乾燥機などを使う場合は心配する必要はありませんが、部屋干しは避けておきたいところ。

水分を含んだ衣類が乾くとき、その水分は空気中に放出され、湿気をさらに悪化させます。
部屋干しをするときは換気扇や扇風機で風の通りをよくし、水蒸気を外へ逃がすようにさせましょう。

浴室の換気と除湿

とくに窓のない浴室は注意が必要で、入浴後そのままにしておくとカビが発生しやすくなってしまいます。

入浴後の温まった浴室に冷水をかけ、室内温度を下げましょう。
浴室を出たら換気扇を回しますが、ドアを閉めて密室にすることで乾きやすくします。

換気を怠ると、浴室だけでなく洗面所までカビだらけになることも….。
湿気は外に漏らさず、素早く乾燥させるのがポイントです。

濡れた靴は乾かしてから片付ける

雨の日に外出すると、どうしても靴が濡れてしまいますよね。
濡れたまま靴箱に片付けると靴箱や靴にカビが生える可能性があるので、乾かしてから片付けるようにしましょう。

乾かすときにおすすめなのが、新聞紙を使った方法。
丸めた新聞紙を靴の中に詰めると乾きやすく、いやなニオイまで吸収してくれます。

ドライヤーの温風で乾かすのも効果的ですが、型崩れを起こす原因にもなるので注意が必要です。
とくに革靴は避けておいた方がよいでしょう。

隙間を作って収納する

押し入れやクローゼットは、できるだけ隙間を作るようにしましょう。
洋服同士をぎゅうぎゅうに収納すると通気性が悪くなり、密着した部分にカビが繁殖します。
梅雨・夏を乗り越えた冬服を久しぶりに出してみると、服の表面にカビが生えていた……なんてことも。

布団はすのこの上に置く、除湿剤を置くなどして、押し入れ内も湿気対策を行いましょう。

収納扉を開けて乾燥させる

押し入れやクローゼット、靴箱、シンクなどの収納扉を定期的に開けて空気を入れ換えてください。
特に排水管のあるキッチンや洗面所は湿気がこもりやすく、カビが生えやすい場所。
除湿器や扇風機などで乾燥させるとさらによいです。

衣類は必ずハンガーにかけて、風にさらしてからしまいましょう。
そうすることで、着ていたときの熱や汗の湿気を取り除くことができます。
湿気のあるものは乾燥させてからしまうのが基本です。

空気を循環させる

家の中の空気を循環させるのも湿気対策のひとつです。
部屋を閉め切っていると、ジメジメとした空気はこもったままで、カビが生えやすくなってしまいます。

天気のいい日は窓を開け、扇風機やサーキュレーターで巡りをよくするなど、風の通り道を作ってあげましょう。

一家にひとつは欲しい除湿アイテム

家でできる除湿対策についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

ここからは、一家にひとつは欲しい除湿アイテムをご紹介していきます!
日ごろ使っているものが除湿アイテムとして活用できるので、「すぐに湿気を取りたい!」という方におすすめです。

重曹

重曹といえば、洗濯槽やお風呂などの掃除に役立つ便利なアイテムですよね。
そんな重曹が湿気にも効果を発揮するんです。

使い方は簡単で、お皿や瓶、タッパーなどに入れてフタをせずに置くだけ。
ただし重曹は粉末なので、風が通る場所に置くと粉が散る可能性も。
薄いガーゼで容器を覆っておくと、飛散防止にもなります。

さらに重曹には消臭効果もあるため、靴箱や押し入れなどに入れておくのが効果的。
アロマを垂らして置いておくのもおすすめです。

竹炭

炭にはさまざまな種類がありますが、中でも湿気を多く吸収してくれるのが「竹炭」です。
細孔と呼ばれる小さな穴がたくさんあいており、そこから湿気やニオイを吸収します。

部屋全体を除湿させるには大量の炭が必要になるので、玄関やトイレ、靴箱、クローゼットなどの小さなスペースに竹炭を置くようにしましょう。

置くだけで和モダンな雰囲気になるので、インテリアとしても使える優れものです。

新聞紙

靴の乾燥方法でも出てきた新聞紙ですが、じつは他の使い方もあるんです!

例えば、押し入れやクローゼット、靴箱などの収納スペースに新聞紙を敷きましょう。
布団を収納する際はすのこの上に布団を乗せ、スノコの下には丸めた新聞紙を詰めます。

また、洗濯物を部屋干しするときにも便利です。
洗濯物の下に敷くだけで水分が吸収され、部屋全体の湿気対策にも繋がります。

読み終わった新聞を捨てるのはもったいないですよね。
古新聞を使って、エコに湿気対策を行いましょう。

家を長持ちさせるなら湿気対策を

湿気対策による効果はカビや結露、害虫の予防だけでなく、「家がいつまでも健康でいられる」というメリットもあります。

家を長持ちさせるポイントは、構造と湿気対策。
家を傷めるシロアリや木材の腐敗は、湿度の高い場所で発生ます。
丈夫な家を保つためにも風の通りをよくし、除湿アイテムで湿気を吸い取り、カラッとした室内を保ちましょう。

 

 

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